2018年活動

 

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朝食勉強会 
2018年10月3日(水)ザ・ペニンシュラ東京

 
2018年10月3日(水)に本年度第1回目の朝食勉強会が、ザ・ペニンシュラ東京において開催されました。今回は、参議院議員・弁護士ドットコム代表取締役会長 元榮太一郎先生にご講演いただきました。元榮先生は、1998年に慶応大学法学部をご卒業の後、1999年に旧司法試験に合格、2001年に弁護士登録されるとともにアンダーソン・毛利法律事務所(現、アンダーソン・毛利・友常法律事務所)に入所され、M&Aや金融など企業法務を専門とされておりました。2005年に退所の後、日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営する株式会社オーセンスグループ(現・弁護士ドットコム株式会社)を創業され、2014年12月11日には弁護士として初めて東京証券取引所マザーズ市場に上場。一方、政治家として2016年に第24回参議院議員通常選挙にて初当選され、現在では予算委員会や法務委員会など様々な役職に就任されております。弁護士として起業され、さらに政治家としてもご活躍されている元榮先生のバイタリティ溢れるご講演となりました。


◆ 起業のきっかけ

多くの方は弁護士試験に合格した後、弁護士資格に基づく法律実務に携わられますが、私は弁護士でありながら起業というチャレンジを致しました。そのきっかけは以下の3つの出来事に起因していると思います。

1 人生を変えた交通事故(大学時代)
大学時代、バイトで貯めたお金で買った中古車に乗っていましたが、物損事故を起こしてしまいました。当時は学生でしたのでお金がなく、なかなか諸経費の捻出まで気持ちが及んでいなかったため、任意保険に加入しておらず、示談交渉を自分で行うことになりました。大学で法律を学んでいるとはいえ、交渉の相手はプロの保険会社であったため、最初は先方から修理代50万円を100%請求する旨の提示を受けました。当該修理代やその請求割合が正しいかどうか、どこの誰に相談してよいものか、悩みつつ月日が流れたある日、母親の勧めにより弁護士会開催の法律相談会に行ってみることにしました。そこで相談した弁護士の先生から「先方にも前方注意義務違反があるので過失割合は100%ではなく70%:30%であると伝えてみなさい。」とのアドバイスをいただき、それをそのまま保険会社に伝えたところ、あっさり70%:30%の交渉に応じてくれました。そのとき、世の中でトラブルに巻き込まれて困っている人を助ける弁護士という職業は素晴らしいと感銘を受けました。

2 ベンチャーの勢いを感じる(2003年頃)
1999年に司法試験に合格し、アンダーソン・毛利法律事務所に入所しました。当時は外資系企業等が日本企業を買収するM&A案件が活発で、毎日朝方まで働く激務が続きました。当時の案件の一つに、とあるベンチャー企業が証券会社を買収する案件があり、新興のベンチャー企業が次から次へと買収しながら成長するその勢いに触れて、起業という無限大の可能性を感じました。また、時は司法制度改革の過渡期にあり、2004年度には法科大学院制度により弁護士が増加することが確実であったため、これからは弁護士だけではなく+αが必要と考え、起業という選択肢を意識しはじめました。

3 アイディア発案(2004年頃)
そんなある日、ネットサーフィンをしていたところ引っ越し費用を比較するサイトを見つけました。製品を比較するサイトはたくさんありましたが、引っ越しというサービスを比較するという考え方もあるのか。このビジネスモデルは弁護士業というサービスにも間違いなく活用できる!と感じたのを今でも覚えています。おそらく大学時代にトラブルに巻き込まれて途方に暮れていた際の実体験も影響していたと思います。

◆ 起業に向けて

2005年にアンダーソン・毛利法律事務所を退所後、ゼロから独立起業し、経営やインターネットサービスを勉強しながら「弁護士ドットコム」を立ち上げました。サービスを開始した直後、幸運にも読売新聞に取り上げていただいたのですが、そこからYahooトップページに転載され、めざましテレビでもご紹介いただきました。当然、想定をはるかに上回るアクセスで、いとも簡単にサーバーがダウンしたのを覚えています。完全無料のサービスでしたので、8年間は赤字続きだったのですが、たくさんの感謝のメールをいただけることが大きな励みとなり、日中は弁護士業、日が暮れてからは弁護士ドットコムの業務というハードな毎日を乗り越えながら、「みんなの法律相談」や「弁護士ドットコムニュース」などサービスを拡張し、2012年8月には収益化が見込める月間利用者100万人まで到達いたしました。そして2013年には初の外部資金調達、CFO、COOなどジョインを経て、2014年12月11日に弁護士として初の東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしました。

◆ これからの展望

おかげさまで国内弁護士の40%以上を占める16,000人の先生方にご登録いただいております。また弁護士以外にも税理士ドットコム、ビジネスロイヤーズなどの他専門家サイトも順調に成長しております。
また、上場後の新規事業としてWeb完結型電子契約サービス「クラウドサイン」をスタートしております。契約のスピード化、コスト削減、コンプライアンスの強化というメリットがございます。このような法律とITを融合させたLegaltech分野のパイオニア企業として、これからも成長してまいりたいと思います。